著者:家具通販わくわくランド編集部
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ロフトベッドは、ワンルームや子ども部屋などの限られたスペースを有効活用する家具として人気があります。一般的には「上段で寝て、下段を収納や作業スペースに使う」スタイルが多い中、近年は「ロフトベッドの下で寝る」という逆転使いを選ぶ人が増えてきました。
たとえば「上段を収納にしたい」「高い場所で寝るのが苦手」「子どもを安全に寝かせたい」など、暮らし方によって選ぶ理由はさまざまです。この記事では、ロフトベッドの下を寝るスペースにするメリット・デメリット、そして快適に過ごすための具体的な工夫について詳しく紹介します。
ロフトベッドの下で寝るとは?どんな使い方?
ロフトベッド下で寝るとは、ベッド本体の下段部分を寝室として使い、上段を収納や作業スペースにあてるスタイルのことです。ロフトベッド下は天井が低くなるため、一般的なベッドとは少し違った“こもり感”のある空間になります。
上段には衣装ケースや季節家電、布団、子どものおもちゃなどを収納し、下段は落ち着いた寝室として活用できます。カーテンで仕切って半個室のように使ったり、間接照明で落ち着いた雰囲気をつくったりする人も多く、空間演出の点でも人気のスタイルです。
ロフトベッド下で寝るメリット
夏でも快適に過ごしやすい
ロフトベッド上段はどうしても熱がこもりやすく、夏場は暑さで眠りづらいこともあります。一方で、下段は冷たい空気がたまりやすいため、上段に比べて体感温度が低く、涼しく過ごしやすいのが特徴です。冷房の効きも良いため、夏の寝苦しさを軽減したい人には大きなメリットとなります。
上段を広々と収納に使える
ロフトベッド上段を「大容量収納」として使えるのも、下で寝る大きな利点です。季節家電や布団、衣装ケース、書類、アウトドア用品など、普段使わないものをまとめて置いておくことで、部屋全体をすっきり片付けられます。
寝る場所と収納を分けることで、部屋の生活感を減らし、視覚的にも広く感じられるようになります。
揺れが少なく安定して眠れる
ロフトベッドの上段で寝ていると、上り下りの振動や寝返りの揺れが気になることもあります。下段で寝る場合は、こうした揺れをほとんど感じないため、小さい子どもや高所が苦手な人も安心して眠ることができます。
寝具の上げ下ろしや掃除がしやすい
ロフト上段は、布団の上げ下ろしやシーツ交換がしづらいという悩みがあります。下段であれば高さを気にせずスムーズに寝具を扱えるため、掃除や湿気対策もしやすく、日常的なメンテナンスの負担が軽くなる点も魅力です。
ロフトベッド下で寝るデメリット
メリットが多いロフトベッド下での就寝ですが、注意したいポイントも存在します。
冬場は冷えを感じやすい
床に近いほど冷気の影響を受けやすく、冬場は底冷えしやすくなります。とくに築年数の古い住宅や床の断熱が弱い部屋では、しっかりとした寒さ対策が必要になります。
湿気がこもりやすい
床に近い環境は湿気が滞留しやすく、梅雨や夏はカビ・ダニの原因にもなりやすいのが難点です。布団が蒸れやすいので、湿気対策を怠らないことが快適な睡眠につながります。
圧迫感を感じる場合がある
ロフトベッドの構造上、下段の天井は低くなるため、人によっては「暗い」「狭く感じる」といった圧迫感を覚えることがあります。ただし、照明の調整やレイアウト次第で居心地の良い落ち着いた空間に変えることも可能です。
ロフトベッド下で快適に寝るためのポイント

自分が「座れる高さ」を目安にロフトベッドを選ぶ
ロフトベッドの下で快適に過ごすためには、ベッドの高さ選びが重要です。大人が座っても頭が当たらない高さが理想で、特に150〜170cmの高さが一般的で使いやすいとされています。購入前には必ず「床から上段の底面までの高さ」を確認しておきましょう。
湿気対策は欠かせない
湿気対策はロフトベッド下で寝る場合に最も重要なポイントです。すのこを敷いて通気性を確保し、除湿シートを併用することで布団の蒸れやカビを防ぎやすくなります。また、日中は布団を立てかけて風を通す、部屋の換気を定期的におこなうなど、空気が滞らない工夫が必要です。
床冷え対策をしっかり行う
冬の冷気を遮断するために、厚手のラグや断熱シート、コルクマットなどを敷くと効果的です。寒がりの方は電気毛布や温かい敷きパッドを使うなど、季節に合わせた対策を行うことで快適な睡眠環境をつくれます。
照明で圧迫感を軽減する
ロフト下は暗くなりやすいため、照明の選び方が空間の雰囲気を大きく左右します。暖色系の間接照明や小型のLEDライトを置くことで、落ち着いた空間ができるだけでなく、圧迫感の解消にもつながります。
薄型で通気性の良いマットレスを選ぶ
ロフト下は高さが限られる場合が多いため、薄型かつ通気性の良いマットレスとの相性が良いです。高反発の薄型タイプや三つ折りタイプは扱いやすく、湿気対策との相性も優れています。
どんな人に向いている?ロフトベッド下で寝るのがおすすめなケース
ロフトベッド下で寝るスタイルは、スペースが限られたワンルームに住んでいる人に特におすすめです。収納スペースを大幅に増やせるため、部屋全体が広く見え、生活導線もシンプルになります。
また、高い場所が苦手な方や、安全面を優先したい子ども部屋にも向いています。上段を収納として割り切り、下段を“落ち着く寝室”として使うことで、部屋の活用幅が大きく広がります。
荷物が多い人、ミニマリスト志向の人にも、上段をまるごと収納として使えるこのスタイルは魅力的な選択肢になるでしょう。
よくある質問

布団を敷きっぱなしにしても大丈夫?
湿気がこもりやすいため、敷きっぱなしは推奨できません。できるだけ布団を立てかけて乾燥させるか、除湿シートを併用しましょう。
下で寝ると腰に悪い?
適切なマットレスを選べば問題ありません。薄型でも高反発タイプを選ぶと体をしっかり支えてくれます。
ロフトベッド下で寝るのは安全?
耐荷重を守り、しっかり組み立てられた製品であれば安全に使えます。揺れが気になる場合は、補強フレームのあるタイプがおすすめです。
まとめ
ロフトベッドの下で寝るというスタイルは、部屋を広く見せたり、収納力を増やしたりできる便利な使い方です。夏は涼しく快適に眠れますし、上段をすべて収納にできるため、暮らしをスッキリ整えたい人にも向いています。
一方で、湿気や冬の冷え、暗さなどのデメリットもあるため、すのこや除湿シート、断熱対策、照明の工夫などを組み合わせて快適な空間を整えることが大切です。
ロフトベッドを「寝る場所」と「収納場所」に分けて使うことで、限られた住空間でもストレスなく生活できる快適なレイアウトが実現できます。

